属人化したアナログ的な運用の仕組みから脱却し、システム化を急がねばならない理由

K-Iwasaki

属人化とは、組織が特定の個人が持つ知識やスキルに依存することを意味し、そしてその個人が退職などで離れた場合に、組織にとって問題が生じることが弊害のひとつとされています。

経済産業省が示した「2025年の崖」問題については、以前のブログでも何度か取り上げましたが、これは、「日本企業のDX推進が進まなければ、2025年以降の5年間で、最大で年間12兆円の経済損失が生じる」という警笛を表す言葉として有名になりました。レポートでは具体的にいくつもの問題が指摘されていましたが、そのうちの一つに「エンジニア不足の加速」が挙げられていました。

長らく企業で利用されてきたいわゆる老朽化した「レガシーシステム」の保守・運用に携わっているエンジニアの多くは団塊世代であり、2025年頃に定年を迎え、職場を離れていくとされています。レガシーシステムは長期に渡り、プログラムの更新やアップデートが繰り返し行われており、属人化されているケースが多いと考えられています。内容を把握するエンジニアが離職すると、必要な技術情報が継承されないという事態も想定されます。それによって、レガシーシステムの維持管理はさらに難しくなり、さらにブラックボックス化してしまいます。

データセンターの運用においてもこれは同様です。各社独自に構築されたレガシーな管理システム・管理台帳は長年改修が行われているものの、その多くは近年の複雑化したデータセンターインフラを効率的、安定的に運用していくには機能不十分であり、また非効率的でもあり、その足りない部分は熟練のエンジニアの経験と勘に頼ってきたと言えます。

このような運用をいつまでも続けていくのは厳しいのではないか?と私たちは考えます。

レガシーシステムに携わってきた多くのエンジニアの大量退職、そして少子高齢化に伴う若年層エンジニアのさらなる人手不足などが相まって、複雑化や拡大し続けるデータセンターインフラを維持していくためには、属人的なレガシーシステムや運用体制から早急に脱却し、よりオープンで標準化され、より少人数で効率的に運用できる非属人的なシステムに移行していく必要があります。

私たちは、私たちが推奨する運用管理システムがいかにこの問題に対し有効であるかを、危機意識を感じられた一人でも多くの方々に伝えていきたいと考えています。


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