ラック奥行の寸法感と電源スペース

T. Mogi

以前、「コールドアイルとホットアイルの大きさをどうやって決めていますか」というテーマをお話ししました。
そこで、ラックの奥行について、1,200mmを選定されてみてはということを記載しましたが、なぜそうなのか、もう少し掘り下げてみようと思います。

『基本的には、購入するサーバの奥行を見て、それに見合ったラックを選べばいいのでしょう・・・?』
確かに半分は正解ですが、IT機器のライフサイクルコストを意識して、ラックを選定することが加味されれば、さらに良いと思います。
IT機器は、製品である以上、耐用年数があります。
耐用年数には様々な考え方がありますが、実務上の耐用年数は約5年です。
一方、ラックは概ね15年であり、かなりギャップがあります。
IT機器を入れ替える度に、ラックを入れ替える訳にはいきません。
仮にラックも入れ替えるのであれば、当然、サーバルームのレイアウトも意識せざるを得なく、分電盤、空調、コールドアイルやホットアイルなどのインパクトも必然です。
よって、IT機器のトレンドを踏まえ、将来を意識したラック選定が必要ということになるのです。

以前、「それぞれの設備耐用年数への配慮 ~サーバルームファシリティ × ICT機器 × 建築~」というをテーマをお話ししました。
併せてこちらもお読みいただけますと幸いです。

ハイエンドIT機器の奥行は

既に発売されてから、何年か経過しているものですが、ハイエンドなIT機器の例を挙げます。
Cisco SystemsのデータセンタースイッチであるNexusシリーズ、仮想サーバのUCSシリーズなどは、奥行が約850mmあります。

電源の管理は

ハイエンドIT機器を運用する大切な設備は、言うまでもなく電源です。
必要な電源を簡単に抜き差しできるように、差込口(コンセント)が必要なだけついていることが大切です。
また、高性能であることは、高密度や高負荷であることが殆どです。
どれくらいの電力が消費されているかをモニタリングする必要がありますし、電力は発熱にも直結し、冷却における必要な熱容量を算出するにも、電力消費量を把握しておくことは不可欠です。
さらに、監視も必要です。
仮にヘッドクォーターオフィスが都内にあるとして、サーバルームが地方都市にあるとしたら、有事の際にすぐに駆け付けることは不可能でしょう。
つまり、これらを満足する機能をもった電源設備が必要になるということです。
それは、インテリジェントPDU(以下、iPDU)が代表的な設備かと考えられます。

[図]iPDU(0UタイプラックマウントPDU)

図は、0UタイプのiPDUです。
安定した電源供給は当然として、これら機能を有したiPDUを実装するのですが、サーバの電源は背面からが基本であるため、ラックの背面にiPDUを設置します。
容量によって異なりますが、概ねiPDUの幅は60mm程度/本であり、冗長性などを考慮して、iPDUを2連で設置するケースが多く、約120mmの幅が必要になります。

DC ASIAでは多くのメーカーのiPDUを取り扱っています。
iPDUの詳しい内容はこちら

 

ラックの奥行は

新しいIT機器へのリプレースを考えた場合、お話ししてきたIT機器の耐用年数を意識しなければなりませんので、将来予測も加味していく必要があります。
IT機器とiPDUのスペースが約1,000mmとすると、さらにネットワークケーブリングや電源ケーブリングの取り回しスペース、ラックの扉自体の厚さ、19インチマウントレールへの固定スペースを加算するので、奥行は1,200mmは必要かと考えます。

 

電源の監視は

さて、電源管理の必要性については、述べさせていただいた通りですが、監視という観点からは、さらに統合化されたシステムがあります。
DCIMになりますが、弊社では多くの製品を取り扱っております。

DC ASIAでは多くのメーカーのDCIMを取り扱っています。
DCIMの詳しい内容はこちら
※DCIMとはData Center Infrastructure Managementの略で、データセンターにおけるファシリティの電力や温度の数値管理、死活管理、資産管理などの包括管理可能なマネジメントツールです。

 

DC ASIAでは、皆さまのデータセンターのコンサルテーションを積極的に行っています。
相談してみたら、データセンター構築や運営のヒントが見つかるかもしれません。
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