dcTrack v9.0の新機能レビュー① ~単線結線図(電気回路系統図)

K-Iwasaki

昨年末にリリースされたdcTrack v9.0.0ですが、以前のクイックレビュー記事でもお伝えした通り、さらに新たな機能が追加され、ますますその機能範囲は広がり便利になりました。

dcTrack 9.0.0の進化のひとつに、「より設備寄りの機能の拡充」が挙げられます。従来のバージョンでも設備系装置の登録や管理はありましたが、それはあくまでUPSからPDF盤までの範囲に留まっていました。
しかし今回のアップデートでは、さらにその範囲が拡張され、受電部から始まり、例えば「発電機」や「燃料タンク」、「スイッチギヤ(開閉装置)」などの装置の登録・管理もできるようになりました。

そして、それに合わせて追加された新機能は「単線結線図」による電源系統図の管理機能です。これは既に前のバージョンで追加された、ネットワーク担当者向けの「ネットワークダイアグラム図」に対し、電気設備担当者が運用時に必要となるものであると言えます。

dcTrackの優位性のひとつであると言える「操作の容易性」はここでもしっかり受け継がれています。例えば、担当者が装置を登録すると、次にそれぞれの装置が持つ性能や属性をGUI上から選んだり入力します。あるいは接続先の登録もGUI上で登録しますが、そうすると自動的に単線結線図が出来上がる仕組みとなっており、担当者がわざわざ描画する必要はありません。

単線結線図では、図上からそれぞれの設備アイテムを選択し、その設計値と実測値データを右側に表示させることもできるようになっています。

また、設備アイテムをダブルクリックし、そのアセットの詳細情報画面を確認するなど、シームレスな操作であらゆる情報にジャンプできるのも情報を統合的に管理するDCIMならではの便利な点です。

ちなみに単線結線図では受電点からPDF盤までの描画が行われますが、一方でIT部門の管理範囲と言える、サーバルーム内のPDF盤の分岐回路からラックPDUを介して負荷機器の電源までの電源接続経路については、2Dや3Dなどでの配線管理画面にて管理する形となります。


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