データセンターサービス管理(DCSM)の構成コンポーネント ~ITSMとDCIM

K-Iwasaki

ITテクノロジー系調査会社最大手の451 Research社は、DCSM(Data Center Service Management:データセンターサービス管理)という概念を次のように定義しています。

ファシリティ(設備)とIT機器・リソースを、①物理的な視点と、②論理的/仮想的な視点で管理し、レポートする機能を提供するシステム

 

要するにデータセンターのサービス管理を行う上では、物理的及び論理的/仮想的な情報を管理する必要があることを意味しています。
確かに、サービスを提供するアプリケーションはサーバー(仮想マシンを含む)上で稼働し、サーバーは物理的なマシンであり、電源やネットワークに繋がれることで稼働しています。そう考えるとアプリケーションのプロセス管理だけでもサーバーインフラ管理だけでも不十分で、物理インフラに至るまでの管理が必要である事に気づきます。

ここで言う物理的な視点とは、DCIM(Data Center Infrastructure Management)を示し、論理的な視点とはITSM(IT Service Management)を示しています。

DCIMでは、ラック内のサーバー数、各リソースの配置、データセンターのフロア、ラック、ケーブリングの可視化、エネルギーの使用量などを管理します。そして、ITSMではコンピューティング能力や、メモリー・CPU・ストレージの使用率や、論理ネットワークなどを管理します。

DCSMのメリット

ITSMの主な目的は、製品やサービスのライフサイクルを通じてITとビジネスの整合性を高めることであり、一方DCIMの主な目的は、サービスを提供するデータセンターのパフォーマンスを最適化することです。ITSMとDCIMには、その目的の違いによりそれぞれ物理情報、仮想情報が欠落しています。そこでこれら二つを結合させる事で、451 Researchが定義する、DCSM(データセンターサービス管理)が完成する事となります。

ITとファシリティ双方のインフラ間のプロセスを統合するDCSMにより、サービスレベルの向上のみならず、省力化の促進や設備リソースの効率化など、非常に数多くのメリットを企業にもたらします。


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