アナロジーで考えるとわかりやすいシリーズ ~パート2:「電力」と「生ビール」

K-Iwasaki

「アナロジー(Analogy)」とは、2つの異なる事物や概念の間に類似点があることを指摘し、それを用いて理解や説明を行う方法です。日本語では「類推」とか「類比」となるようです。アナロジーは”まだ自分が知らない新しい概念”を、”すでに自分が良く知っている概念”を類比させることで、スムーズに理解するのに役立つ思考法です。

例えば、インターネットを高速道路に例えることで、その理解を早めるのに役立ちます。

そこで、ここでは私たちのビジネスに関連するテクノロジーをアナロジーを使ってわかりやすく解説するシリーズを数回にわたってお届けしようと思います。皆様の理解を少しでもレベルアップさせるのに役立てれば幸いです。

前回の「サブネットxピザ」に続き、今回第2回目は「電力」を「生ビール」に例える世界的に有名なBeer Analogyをご紹介します。

今年の夏は非常に暑く、キンキンに冷えた生ビールが美味しかったですね!生ビールと言えば泡ですが、泡がある方がなぜかおいしさを感じるのは私だけではないと思います。しかし、泡は実際のビールの飲み物の部分ではないので、実は泡がないほうが飲み物としてのコスパは良いということになります。

この理論をそのまま電気に当てはめたのが右の図です。ジョッキに注がれたビール液体部分が有効電力(W)、そして泡の部分が無効電力(VAR)ということです。そして、それら二つを合わせたのが皮相電力(VA)というわけです。ちなみに有効に使える電力の割合を示す「力率」は有効電力÷皮相電力で計算されますが、これをビールで例えると「ジョッキのうち実際に飲めるビール液体の割合」となります。

例えば、泡が少なめでたっぷりと注いでくれるアイリッシュパブのビールは力率95%程度と高く、一方で泡とビールが2:8程度の一般的な居酒屋のビールは力率80%と効率は劣ります。まあビールに関して効率を求めるのは変ですが、電気に関しては効率が良いほうがもちろん良いということになります。

力率を簡単に知ることができるインテリジェントPDUを導入し、省エネ対策に役立てる

機器の力率が低い場合、皮相電力が増加し、設備利用率が低下し、結果的にコストも上昇します。力率を改善し、電力を効率的に利用すれば、コスト削減と省エネが実現します。そのためには、現在の力率を正確に把握することが重要です。

サーバールーム環境では、例えば力率表示機能を持つインテリジェントPDUのモデルを導入することで力率を容易に把握することができるようになります。

皆様の環境でも力率を意識した省エネ対策を施していきましょう。省エネが達成した暁にはぜひおいしいビールで乾杯ですね!あなたは泡の多いビールと泡の少ないビール、どちらがお好きですか??


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