インテリジェント・ラックPDUの種類と違い、それぞれどんな導入メリットがあるの?

K-Iwasaki

サーバールーム内の電力計測をするうえで欠かせない「インテリジェント・ラックPDU」について、今日はその種類と違い、そしてそれぞれどんな導入メリットがあるのか?をわかりやすく簡単に解説したいと思います。


※「インテリジェント・ラックPDU」とは、ラック内に設置されるいわゆる電源タップ・コンセントバーに電力計測機能が付いた製品のことを指します。(※電力計測以外の機能が付いていたりもします)ちなみに「PDU:Power Distribution Unit」とは直訳すると「配電ユニット」となり、設備系の人は一般に「分電盤・配電盤」を想像しますが、IT系の人は「電源タップ・コンセントバー」を想像します。混乱を防ぐ意味で、ここでは「インテリジェント・ラックPDU」とあえて記しました。


まず、「インテリジェント・ラックPDU」は次の4種類に分類されます。

  1. インレット計測モデル(メータードPDU)...PDU全体の電力を計測
  2. アウトレット計測モデル(アウトレットメータードPDU)...コンセント単位の電力を計測
  3. アウトレット電源OFF/ONモデル(スイッチドPDU)...PDU全体の電力計測と、コンセント単位の電源の遠隔制御
  4. アウトレット計測、アウトレット電源OFF/ONモデル(スイッチド+アウトレットメータードPDU)...コンセント単位の電力計測と電源の遠隔制御

ちなみに1の「メータードPDU」が最も安く、4が最も高額です。最もポピュラーなのはやはり1で、ラックを利用するユーザ側で使用している電力計測が簡単にできる為、広く導入されています。
3の「スイッチドPDU」については、昨今のコロナ禍に伴うロックダウンや移動制限の際に、遠隔で電源のOFF/ONが出来ることがメリットとなりました。

2の「アウトレットメータードPDU」は、アウトレットに繋がれた機器毎の電力が計測できますが、それによってもたらされる導入メリットがイマイチ理解できない方もいらっしゃったかもしれません。
実は「アウトレットメータードPDU」は、DCIMソフトウェアと連携させて使うことで、その真価を発揮し、投資対効果を最大化させることが出来るのです。

例えば、長期間アイドリング状態が続いており、休眠状態になっているサーバ(ゾンビサーバやゴーストサーバと呼ばれる)をあぶりだし、サーバの集約化や仮想化を促進します。
他にも、AIがサーバの利用状態に応じて、自動的に電力設計値を最適に調整してくれる機能を持つDCIMソフトウェアもあります。ちなみにこの機能を実際に使った企業は、使える電源容量が40~50%も増加し、大幅な設備投資コストの削減ができたとの事です。

それぞれの種類のインテリジェント・ラックPDUの違いと導入メリットはご理解いただけましたでしょうか?
価格は決して安くはないですが、導入するとその価格以上のメリットをきっと提供してくれますよ!


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