ホットアイルとコールドアイルはどちらを封じ込めた方がよいのか

T. Mogi

既に市場では、ホットアイルやコールドアイルという言葉は普通に使われるようになりました。
15年位前は、ホットアイルやコールドアイルは、「何それ?」ということをよく言われました。
昔、サーバルームが電算室と呼ばれた時代は、ラック当たりの熱量が1~2kW程度だったということもあって、あまり意識しなくてもよかったというのが背景にあります。
しかし、今では、ご存知の通り、IT化が進み、世の中のサービスの至るものがIT化されようとしています。
この言葉も既に使われて何年も経ちますが、IoT(Internet of Things)で、あらゆるモノにITをという風潮です。
また、コロナ禍によって、今ではオンラインで業務し、またはリアルなオフィスワークの良いところとうまく融合させるといった、ハイブリッドな働き方が主流と言えるようになり、ますますIT化が常識となっています。
よって、サーバルームは、自社の資産として運用するにしても、サービス利用として運用するにしても、高電力化であるとか、高密度化であるとかがキーワードとなり、大きな熱を発すことになります。

以前、「コールドアイルとホットアイルの大きさをどうやって決めていますか」ということをブログで書いたことがあります。
コールドアイルやホットアイルの寸法感、さらにラックの寸法感も明記した内容になっているのですが、いくつか反響もいただきました。
今回は、もう少し発展させ、どちらを封じ込めた方がよいのかということで、フォーカスしたいと思います。

 

アイルコンテインメント

様々な製品やソリューションが市場に投下されています。
よく、専門家やユーザの方と話しをしていますと、製品や考え方をいろいろな名称で、共通認識を図ることがあります。
例えば、「アイルのチャンバー化」であるとか、「キャッピング」という話しです。
正解はないと思いますが、当社では「コンテインメント」という言葉をよく使います。

コンテインメントは、英語では”Containment”と書きますが、封じ込めるとか、閉じ込めるとかが意味になり、語源としては、政治政策用の言葉として利用されていたようです。

ホットアイルとコールドアイルはどちらを封じ込めるか

どちらが優れていると言うか、特性として、各々の利点を説明できますか、という話しかと思います。
もちろん、運用にもよりますので、絶対にどちらが良いとは言い切れません。
特性として、どういうことが言えるかがわかれば、どちらがどの環境に適するかということを言えると思います。
全てではないと思いますが、以下を参考にしていただければ良いと思います。

 

効率の向上

ホットアイルでもコールドアイルでも、コンテインメント化することは、大変効率が高くなります。
適正に行なうことで、両方とも高い効率が得られます。

 

サーバルーム全体への影響

これはホットアイルコンテインメントをすることが影響が少ないと言えます。
コールドアイルコンテンメントは、通常の通路も塞いでしまうため、ヒトへの影響があります。
つまり、「ちょうどいい温度」ではなく、高温で管理したり大きな温度差で運用しようとする場合、影響が大きいと言えるでしょう。

また、大きい温度差の運用というところですが、フリークーリングを利用する場合、高温運用することで、日数を増やせることメリットもあります。

 

部屋単位の構成

フリーアクセス床を利用して給気する場合、コールドアイルコンテンメントの方が導入しやすいです。
CRAC(サーバルーム専用空調機)を利用する場合、空調機に自然に空気が還るからです。
ホットアイルコンテインメントの場合、より特殊なダクトなどを行なわないといけません。

 

高密度化への拡張

フリーアクセス床では、冷気の供給に限界があり、高密度化されたラックに対し、対応は大変難しいものになります。
ここでは、空調方式にもよるのですが、ホットアイルコンテインメントを行ない、適した設計をする方が良いと言えます。

 

ラック内設備以外への影響

前述の通り、コールドアイルコンテンメントは、サーバルーム全体の温度を紐づけることから、ラック内以外の壁面機器への影響は少なく済みます。
ホットアイルコンテインメントを選択する場合、ここは設計でカバーできそうですが、ホットアイル内に熱に弱い機器を設置しなければ防ぐことはできます。

さて、どうでしたか?
どちらの利点もわかるようにしましたが、どの環境に適するかということはご理解いただけるかと思います。

現在のトレンドですと、冒頭に記述した通り、高電力化とか、高密度化とかになりますので、よりホットアイルコンテインメント化にシフトするかと思います。

簡単にアイルコンテインメントするには

当社では、AISLELOKというソリューションがあります。
大まかにはなりますが、アイルコンテインメントするには、ラック間の通路(アイル)に天井と出入口が必要です。
言葉にすると簡単ですが、設置するには簡単にはいきません。
通路に天井と扉をつける訳ですから、内装工事やら建具工事やら、構築に苦労が伴います。
これらの煩雑さを解消する、簡単にアイルコンテインメントを実現するソリューションがAISLELOKです。

「だれでもわずか数分で組み立て可能なシンプル・割安・高品質なアイルコンテインメント」が、コンセプトになります。
製品ページは数分で見れるように工夫しているので、是非ご一読いただければと思います。

AISLELOKページ

写真:AISLELOK バッフルとスライドドア(アイルコンテインメント)

 

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