インテリジェントPDUの選定 ~基礎編~

Shinya Matsuda

皆さん、サーバーラックに利用するコンセントバーは、どの様に選定していますか?

従来から利用されている一般的なコンセントバーをタコ足配線で利用されている環境を未だに目にしますが、企業の事業継続の要となっているサーバー機器をタコ足配線などで利用するのは考え物です。現在、かなり普及してきておりますが、やはり、サーバラックで利用することを想定されて設計されたインテリジェントPDUをしっかりと選定して利用するのが望ましいでしょう。

IT管理者の中には、やはり、電気が苦手という方もいらっしゃると思いますが、今回は、そのインテリジェントPDUの基本的な選定方法について御紹介できればと思います。

1.利用する地域・国(Region | Country)

殆どの方が、日本国内利用だと思いますが、電気製品は、国によって利用電圧が違ったり法規制が異なっていたりするため、海外製品の多いインテリジェントPDUでは、少し意識する必要が有ります。

まず、日本国内で利用する場合、基本的にはPSE(電気用品安全法)が取得されたものを利用する必要が有ります。販売する側も、PSE取得されていない製品を、国内用途用として一般販売することも禁じられています。

また、最近では、オプションで無線LAN(Wifi)オプションや無線センサーのオプションに対応しているインテリジェントPDUも有りますが、無線機能に関しましては、電波法で規制されており、日本国内での利用には、電波法令で定めている技術基準に適合している無線機であることを証明する技適マークが付いていないものは、使用することが出来ません。

2.計測や制御タイプ(Metering Type | Switching Type)

インテリジェントPDUは、メーカーにより細かな仕様の違いはありますが、大きくは以下の4つのタイプから選択をする必要が有ります。機能が多いものは、より高価になります。目的や利用用途に応じて、ベストな選択をしましょう。

タイプ 電力計測レベル アウトレットのON/OFF制御
レベル1 入力部のみ 無し
レベル2 入力部のみ 有り
レベル3 入力部+アウトレット毎 無し
レベル4 入力部+アウトレット毎 有り

 

3.入力形状(Input Plug)

利用する電圧や電流容量により、プラグ形状(オス側)が変わってきます。一般的に利用されるものは、下記になります。最近では、ラックの高密度化が進み、普段見かけない形状のプラグを利用することも有りますので、詳しくは、販売店様へご相談くださいませ。

単相2線 AC100V 単相2線 AC200V 三相3線 AC200V 三相4線 AC400V/AC230V

NEMA 5-15P

NEMA L5-20P

NEMA L5-30P

NEMA L6-20P

NEMA L6-30P

IEC60309 16A, 2P+G

IEC60309 32A, 2P+G

NEMA L15-30P

Hubbell CS8365

IEC 60309 16A, 3P+N+G

IEC 60309 32A, 3P+N+G

IEC 60309 63A, 3P+N+G

(IEC 60309 60A, 3P+N+G)

また、メーカーによっては、プラグレス(入力電線のみ)や端子台(Terminal)による提供な場合も有ります。データセンターなどで、利用量が多い場合には、構築時に、このPDU側のオス側プラグや、メス側のコネクタのコストが膨らみがちですので、コスト削減を考える際には、この辺りも考慮するのが良いかもしれません。

4.出力形状と出力口数(Outlet)

PDUの出力は、入力と同様に、利用する電圧や電流容量によって、コネクタ形状(メス側)が変わってきます。一般的に利用するコネクタ形状は、以下の表のようになります。最近では、基本的には同じ規格のコネクタ形状でも抜け止めの工夫がされている製品や、色分けなどの工夫がされている製品なども有りますので、コネクタ形状に加え、そういった面も比較しながら選定するのが良いかと思います。

電流容量 AC100Vの場合 AC200Vの場合
~15A NEMA 5-15R IEC 60320 C13
~20A NEMA 5-20R IEC 60320 C19

20Aを超えるような電源を利用するIT機器も、極まれに、存在するかと思いますが、その場合、かなり特殊なケースとなりますので、各メーカーなどへ御相談されるのが良いかと思います。

5.形状(Form Factor)

PDUの形状は、大きく分けると、以下2つの形状に分けられます。

    • ゼロUタイプ(0U)
      • ラック背面側の側面に縦に設置する形状。
      • ペグといわれる突起形状をダルマ穴形状のホールに引っ掛けて設置する製品が多く存在します。
    • ラックマウントタイプ
      • ラックのマウントレール(RU)を利用して、サーバーなどと同様に設置する形状。
      • 1Uや2Uの製品が多く存在します。

今回は、基本的な選定方法の御紹介ということで、基礎的なところについて御紹介しましたが、実際には、目的などによって、もう少し突っ込んだ選定を考えた方が良い場合も多いです。もう少し突っ込んだ選定については、次回以降、御紹介していきたいと思いますが、とりいそぎは、基本的な選定をした上で、使用目的などをお伝えし、販売店やエンジニアリング会社に御相談して頂ければと思います。もちろん弊社でも、日本全国の会社様からの御相談を受け付けておりますので、お気軽に連絡くださいませ。


【インテリジェントPDU製品の紹介ページ】

各社の『PDU Selector』へのリンクが有ります。ご活用下さいませ。

インテリジェントPDU – DC ASIA Ltd. (dcasia-ltd.com)

※各社のPDUセレクターでは、基本的に全世界で販売されている製品が検索できますが、すべてが日本で利用できるわけではありません。詳しくは、御連絡下さいませ。


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