コロケーションデータセンター事業者にとってのDCIM導入のメリットとは

K-Iwasaki

近年、データ量の増加やAI技術の進展に伴い、データセンターの需要はますます高まっています。その中で、企業は自社でデータセンターを運営するのではなく、専門業者に運用を委託する「コロケーション(ハウジング)」サービスを利用するケースが増えています。

コロケーションデータセンター事業者にとって、データセンターインフラ管理ツール(DCIM)を導入することは、多くのメリットをもたらします。実際にいくつかのコロケーションデータセンター事業者での導入成功事例もございます。以下では、その代表的なメリットをいくつかご紹介します。

1. 運用効率の向上

DCIMは、データセンター内のすべての機器を可視化し、リアルタイムで監視することができます。これにより、故障予知や障害対応を迅速に行うことができ、データセンターの稼働率を向上させることができます。また、機器の稼働状況や電力消費量などを分析することで、より効率的な運用を実現することも可能です。ただコロケーション事業者にとっては、テナント顧客のラック内機器は管理対象外とされるケースもありますが、自社管理ラックもいくつかお持ちかと思います。

2. コスト削減

DCIM導入により、以下のようなコスト削減効果が期待できます。

  • 停電や機器故障によるダウンタイムの削減
  • 電力消費量の削減
  • メンテナンスコストの削減
  • 人件費の削減

DCIMでは常時電力監視を行い、障害予知のアラートを通知することができます。また、実際の電力使用量をチャートなどで可視化し分析することができ、電力消費量の削減に役立ちます。さらに設備・機器配置の最適化をもたらすことによるコスト削減や、統合化されたスマートなGUIにより運用スタッフの省人化を実現します。

3. 顧客満足度の向上

DCIMを導入することで、コロケーションサービスの品質を向上させることができます。具体的には、以下のようなことが可能になります。

  • 顧客への迅速な障害対応
  • 顧客への詳細なインフラ情報提供
  • 顧客のニーズに合わせた柔軟なサービス提供

リモートハンドサービスを提供するコロケーション事業者もいらっしゃると思います。その場合、DCIMサービスを顧客に提供することにより、顧客へのサービスレベルを向上させ、同時に顧客データの正確性を高められます。事業者が正確な顧客データを把握できると、顧客へのリモートハンドサービスの対応レベルも向上します。

4. 競争力強化

近年、多くのコロケーションデータセンター事業者がDCIMを導入しています。DCIMを導入していない事業者は、競争力において不利になる可能性があります。

5. 新規ビジネスの創出

DCIMで収集したデータを分析することで、顧客の新たなニーズを発見することができます。また、DCIMを活用した付加価値サービスを提供することで、新たな収益源を創出することも可能です。

まとめ

以上のように、コロケーションデータセンター事業者にとってDCIM導入は、多くのメリットをもたらします。DCIM導入を検討している事業者は、ぜひこれらのメリットを理解した上で、導入を進めていくことをお勧めします。

その他

DCIM導入には、初期費用や運用費用がかかります。また、導入には専門知識が必要となります。DCIM導入を検討する際には、これらの点も考慮する必要があります。DCIMをご検討されたい企業は是非弊社までご相談ください。


データセンターインフラ運用課題解決に向けたご相談は、DCIMのスペシャリストベンダーである弊社までご相談ください
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