DCIMが解決できる8つのデータセンターインフラ運用における問題点とは

K-Iwasaki

「DCIMツールを導入してどのようなメリットがあるのかがよくわからない」と漠然とお考えの方もいらっしゃるかと思います。今回はそんな方へ、DCIMが解決できる「8つの一般的なデータセンターインフラ運用における問題点と問題解決のヒント」を挙げてみました。(Sunbird Software社のブログ原文をベースに日本向けにアレンジした内容となっています)

  1. 作業の遅延やダウンタイムのリスク:作業指示書やマニュアルの手順に情報の欠落や不正確な情報があると、それを確認するため作業の遅延に繋がってしまいます。指示書に対する検証や妥当性確認をDCIMソフトウェアで制御することで、各アセットの依存関係を理解し、作業品質を担保し、予期しないダウンタイムを最小限に抑え、作業の遅延を軽減します。
  1. 作業進捗に関する洞察の欠如:複数にまたがるシステム、動的ではないレポートなどの要因で、チケットのステータスや作業完了に関するリアルタイムの情報は限定されます。DCIMソフトウェアでは、計画されたすべての作業、進行中の作業、完了した作業の一覧を確認でき、ワークフロー管理を改善します。
  1. 資産管理の難しさ:データセンター内の資産を管理するには、何があるのか、どのように構成されているのか、どこにあるのかがわからないと困難です。DCIMソフトウェアは、すべてのファシリティ設備とIT機器の正確でリアルタイムな情報を提供し、どこからでも簡単に資産の位置と詳細情報を確認することができます。
  1. 電力消費量把握の問題:現在どのくらいの電力を使用し、どのくらいの電力が残っているのかを把握していないと、すぐにキャパシティオーバーの状況が発生し、障害の原因となりかねません。DCIMソフトウェアの閾値越えアラートやレポートにより、いつでも電力使用量を把握することができ、電力使用量のバランスを調整したり、過剰利用プレミアム料金の支払いを回避することができます。
  1. サステナブル(持続可能性)やグリーンイニシアチブへの対応:データセンターは、エネルギーを大量消費することでサステナブルな対応が求められています。エネルギーを削減することは、お金を節約し、より環境に優しい企業イメージを実現するひとつの方法ですが、DCIMソフトウェアなしでこれを行うのは困難です。DCIMでデータセンター、サイト、顧客、アプリケーション全体のエネルギーコストを特定し、追跡し、比較したレポートを作成することで、エネルギー削減に向けた施策を推進、実施することができるようになります。
  1. 障害復旧時間の問題:何が何に接続されていて、各機器がどこに配置されているかの図表や情報がなければ、障害が起きた際の復旧までの時間が長引く恐れがあり、それはコストに直結します。DCIMは機器間の物理的なネットワーク接続経路を可視化し、ネットワーク経路上で起きた障害原因を迅速に特定し、サービスを迅速に復旧させることができるようになります。(ネットワーク障害の原因のうちの約73%は物理層問題であると言われています)
  1. 冷却効率の問題:各ラック単位に至るまでの空調環境の適切な監視・管理ができていなければ、効率的なデータセンターの管理・運営に行うことは困難です。DCIMのチャートやレポートは、冷却インフラの利用状況を判断するための必要な情報を提供し、環境の改善、運用コストの削減、サーバ利用率の向上など、空調の改善によって実現できる潜在的なメリットをもたらします。
  1. 意思決定の遅れの問題:データセンター管理者は、迅速な意思決定を行うために、データセンターの健全性に関する最新の情報を入手する必要があります。電力、温度、稼働率に対するリスクなどの状況を把握できる包括的なエンタープライズ・ダッシュボードやレポート機能があれば、迅速な意思決定が可能になり、データセンターの運用を確実なものにすることができます。

以上、各項目を皆様の環境と比較されてみてはいかがでしょうか?
これらがひとつの皆様のデータセンター運用改善のヒントになれば幸いです。
尚、当ブログで解説したそれぞれの問題点の具体的な解決方法については実際のデモで実演できますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。


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