データセンターの人材不足解消に向けて

K-Iwasaki

帝国データバンクが先週5月26日に発表した「人手不足に対する企業の動向調査(2021年4月)」によると、企業の37.2%が正社員不足であり、業種別では、「メンテナンス・警備・検査」と「教育サービス」(ともに55.6%)が最も高く、「建設」(54.5%)、「情報サービス」(54.1%)が続いたとの発表がありました。

一方、Uptime Institute Intelligenceの調査によると、世界のデータセンターの運営に必要なスタッフの数は、2025年までにおよそ200~230万人へと増加するが、業界が採用基準を高く設定しすぎていることで、「潜在的な応募者の扉を閉ざしている」と報告しています。

データセンター事業者では採用の最低要件として有名大学卒などを指定しているところも多いようです。
しかし本当にそれは必須なのでしょうか?場合によっては専門学校の資格でさえ必要ない。それに準ずる経験は十分代わりになる、とレポートでは述べられています。

レポートではまた、潜在的な候補者に対し、業界を知ってもらうために、事業者や教育機関はもっと努力しなければならない、しかし業界内でのその認識は非常に不足している、とも述べられています。
「人々はこの業界があることを知らず、またそれをキャリアとも見なしていない」

しかし一方でデータセンターでの運用人材不足は慢性的に続いています。

さて、どうすればよいのでしょうか?

グローバルなデータセンター教育が不足している

Uptimeは、「グローバルなデータセンター教育が不足している」と述べています。
本来は、学校や大学の参入が奨励されるべきですが、公的機関では、教育プログラムがあらゆるセクターに関与することを要求してきます。よって、大学などの教育機関をこれに参加させることは困難です。

そこで、そのようなニーズに応えるために、グローバルではいくつかのデータセンター教育プログラムが提供されています。
我々DC ASIAもそのうちの一つ、Data Center Dynamics社が展開する「DCPROデータセンター教育プログラム」を日本語にローカライズし、国内でこのような課題解決の支援を行っています。
DCPROデータセンター教育プログラムでは、データセンター業界初心者の方への最も基礎から高度な技術知識まで、グローバルでの最新の具体的取り組み事例を交え学習し、時にはインタラクティブにディスカッションしながら、データセンターのあらゆるエッセンスを数日間で効果的に学べます。

「高学位がなくてもこの分野で働き、成功することはできる」とUptimeは述べています。

データセンター知識のない他業界からこの業界に転職される方も増えてきていると思います。Uptimeのコメントにもある通り、データセンター事業者は採用基準をもう少し柔軟にしていただくことが望ましいと考えます。そして我々の「データセンター教育プログラム」を人材育成の出発点としてご活用いただくことで、人材不足に少しでも寄与できればと我々は考えています。

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Data Center Café記事「データセンターは、2025年までに更に30万人の人材を探す必要がある」からの一部抜粋&追記

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