データセンターインフラ台帳のメンテナンスの簡素化を陰で支えるバルク処理機能

とかく台帳管理は手間のかかる作業です。特に複雑な構成を持つデータセンターインフラ資産の台帳管理は難易度が高く、もはや昔ながらのExcelなどを使った台帳管理では適切な管理が難しいです。

最近では、これに代わるものとしてDCIMツールの導入が進んでいます。DCIMツールを使ったデータセンターインフラの資産台帳管理には、例えばExcel台帳ではできない以下のようなメリットがあります。

• 機器のマスタデータを呼び出し、データの入力が行える
• リレーショナルデータベースであるため、すべての項目は関連付けて管理される
• 検索性が高いため、一発で目的のアイテムを見つけることができる
• 3Dなど視覚的な情報の表示が優れている

他にもさまざまなメリットがありますが、その多くは操作を簡素化し、運用スタッフの労力削減をもたらします。

縁の下のバルク処理機能

もうひとつ、DCIMシステムでは、データの登録処理を簡略化するための「バルク処理（＝一括してまとめて処理を行うこと）機能」が用意されています。例えば、RaritanのiPDUをSunbirdのDCIMで管理する場合をご紹介します。

まず、Raritan PDUでは多くの代表的なパラメータを一括登録することができます。PDUの台数が増えれば増えるほど、これは作業時間の短縮に効果的です。

次に、Sunbird DCIMでPDUを登録する際にも、一括で複数登録できるバルク機能が用意されています。台帳管理の観点で最も手間のかかるのは機器のアセット情報の登録ですが、これももちろんすべての属性情報を漏れなくバルクインポートできる仕組みが用意されています。

このように、データ登録を一括で行えるバルク処理機能は地味ですが、省力化や時間の短縮に大きな効果をもたらします。

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