最新バージョンリリース!Sunbird dcTrack v.9.0のクイックレビュー!

K-Iwasaki

グローバルで高い評価を得ているSunbird社のDCIMソフトウェア「dcTrack」がついにメジャーバージョンアップし、先週バージョン9.0がリリースされました。

dcTrackは、電力管理・温湿度などの環境管理・アセット管理・ケーブリング管理・施設全体の構成管理・変更管理、そして特徴的なダッシュボード機能や帳票出力機能などのデータセンターの設備とITインフラの運用を行う上で必要な機能を全て網羅するソフトウェアです。

このように多機能なソフトウェアではありますが、バージョン9.0ではさらにいくつもの注目の新機能が追加されています。というわけで、早速新機能のクイックレビューをしてみたいと思います。

単線結線図

データ通信の全体構成を俯瞰できるネットワークダイアグラム図を自動描画し、表示できる機能は既にありましたが、今回それに加え、電源構成を俯瞰できる単線結線図(Single-Line Diagram)の自動描画・表示機能が追加されました。

この自動的に生成される単線結線図では、商用電源、発電機、燃料タンク、スイッチギア、配電盤、変圧器、パネルボード、DC発電、DCベイなど、交流および直流電源系統のあらゆる設備の電気特性および相互接続を確認することが可能とのことです。(ちなみにこの機能に合わせてこれらの電源設備系アイテムの登録もできるようになっています)

電気技術者はこの単線結線図を見ることで、より容易に電源構成を把握する事ができるようになり、今まで以上に運用効率が高まる効果を発揮するだろうと思います。

世界地図

「ハイブリッドクラウド」や「マルチクラウド」、あるいはエッジなど、近年では、データセンターの多拠点管理を行われている企業は増えてきています。このような背景もあり、各拠点をよりビジュアルに管理したいというニーズにお応えする形で、世界地図機能が追加されました。

この機能は多拠点データセンターをお持ちのお客様はもちろん、他にもコンビニや全国や海外に多くの視点を持つ企業のサーバ室の管理にも活用できます。

世界地図機能では、各拠点の住所やGPS座標を登録する事で、高精細な地図上に各サイトの正確な位置をプロットします。また、サイトのヘルス(正常・異常)状態を、赤・黄・緑の色分けで表示します。

モデルライブラリがより使いやすく

およそ5万点近くの機器のテンプレートを取り揃えるdcTrackの「モデルライブラリ」は、アイテムの登録作業を一瞬で終わらせることが出来る非常に便利な機能です。今までの台帳管理では、何かの機器を登録する際に、毎回メーカーのホームページから諸元情報を探していちいち手入力されていましたが、dcTrackではモデルを選ぶだけですべての諸元情報や画像イメージが呼び出されます。

そんな便利なモデルライブラリをより使いやすくするために、モデルの一意性を決定するルールに「Part Number」項目が含まれるようになりました。例えば「モデル名」と「Part Number」の組み合わせは、一意でなければなりません。
これは、同じモデルでもカスタマイズによりPart Numberが異なってくるケースで、例えば新しい機器を登録する際に役に立ちます。例えばモデル名が DL360 で、異なるPart Numberがいくつも存在する場合、「モデル名」にDL360と入力するだけで、DL360のそれぞれのPart Numberや説明も合わせて表示されます。

これで、より精密な型番管理の実現とともに、操作するユーザはより簡単なオペレーションになります。

その他

他にもフロアマップ画面での検索などが便利になるカスタムカラー設定機能、SQLウィジェット・チャートウィジェットデータのスケジュールメール配信機能、などなど、細かな改善も含め盛りだくさんです。最後に、日本語UIも全般的に見直しを掛け、よりネイティブに使いやすくなりました。

今後もこのブログ内で「これは便利」と思った最新機能については随時ユースケース付きでご紹介していきますので、ご期待ください!!


Sunbird DCIMの製品概要ページはこちら
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