ゾンビサーバーをあぶりだし、省エネ・脱炭素に向けたアクションの第一歩を

K-Iwasaki

今日10月31日はハロウィンですね。外出自粛もかなり緩和され、今年のハロウィンはコロナ禍以前に近い賑わいになるのでしょうか?

さて、ハロウィンにちなんで、今回はサーバールームに潜むゾンビサーバー(ゴーストサーバー)への対策についてお話しようと思います。

「ゾンビ サーバー」とは、稼働はしているものの、通信やコンピューティングリソースをほとんど(あるいは全く)使用しておらず、電力やスペースだけ消費して、業務に貢献していない物理サーバーのことを指します。

Uptime InstituteのレポートくのDCで未だにゾンビサーバが潜んでいることを指摘しています。例えば、ウイルスチェックやバックアップ以外にアクティブなアプリケーションが実行されていなかったりするケースや、既に利用が停止されたアプリケーションの実行環境が残っていたりするケースなど様々です。
このようなゾンビサーバーサーバの20~25%程度存在するわれています。

また、ゾンビサーバーになりがちな旧型のハードウェアのアイドル電力は最新モデルと比較していため、省エネの観点では良い状況ではありません。これらを排除できれば、サーバ総負荷20%の省電力実現できる可能性があります。よって、ゾンビサーバーの所在確認エネに向けてのアクションの第一歩と言えます。

しかし今日のデータセンター環境では、ゾンビサーバーの特定は、以前よりも困難となるケースがあります。従来、アプリケーションはそれぞれの物理サーバー上で稼働する構成が一般的でしたが、今日、特に大規模システムでは、アプリケーションはコンテナ化されるケースが増えています。VMware、Xen、Docker、Kubernetesなどのコンテナオーケストレーションツールは、多数の物理サーバー間でワークロードの割り当てを行っています。オーケストレーションツールが正常に動作するためには、実際にはサーバーは無負荷や低負荷のアイドル状態でも、ワークロードを要求時に迅速に展開できなければならず、サーバーのプール領域が確保されている必要があります。
従い、コンテナ化された環境でゾンビサーバーを特定するには、従来より少し手間がかかるようになってきています。

ゾンビサーバーを退治する方法とは?

とはいえ、ゾンビサーバーを退治する第一歩は、物理サーバー単位での継続的な電力計測です。これにより、使用電力の傾向が掴め、低負荷/無負荷状態のサーバーをリスト化することが出来ます。物理サーバー単位での継続的な電力計測を行うには「アウトレット単位の計測が出来るインテリジェントPDU」を使います。そして、インテリジェントPDUから取得した電力計測データを集計し、低負荷/無負荷状態のサーバーを抽出することが重要です。従来からのシンプルな構成環境では、潜在的なゾンビサーバーを抽出する事はDCIMツールを使えば比較的に簡単に実現できます。(※:Sunbird PowerIQの例
一方、コンテナ化された環境では、この「物理サーバーの電力計測」に加え、サーバーのアイドル時間の分析を行ったりして、サーバーがオーケストレーションレイヤーで使用されていない事実を特定する必要があります。

いずれにせよ、ゾンビサーバーを排除するには、最終的には人間がそれを特定し、実施しなくてはなりませんが、そのアクションのきっかけとなるのが物理サーバーの電力計測とその集計・分析と言えるでしょう。

***

電気代が高騰し、また省エネ・脱炭素が急がれる今、ゾンビサーバーを継続的に排除していくことは、ITの運用側から行える重要な対策のひとつではないでしょうか?


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