データセンターインフラ運用のモダナイゼーション

K-Iwasaki

モダナイゼーションとは、近代化、現代化という意味の英単語。ITの分野では、企業の情報システムで稼働しているソフトウェアやハードウェアなどを、稼働中の資産を活かしながら最新の製品や設計で置き換えることを指す。
~IT用語辞典 e-Wordsより引用
 

最近「モダナイゼーション」という言葉を聞くことがよくあります。直訳すると「近代化」です。そして用語辞典の解説を見ても雰囲気的に何となく分かったような気がしますが、漠然としていて具体的にはよくわかりません。
今回は、その「モダナイゼーション」というキャッチー(?)なバズワードをあえて使いますが、データセンターのインフラ運用の改善をテーマに、その言葉の本質である「稼働中の資産を活かしながら近代化を図る」必要性について説明します

データセンターインフラ運用管理の過去と現在

近年、仮想化やクラウドを始め、データセンターやITインフラ関連のテクノロジーは劇的な進化を遂げました。また、新型コロナを契機に新しい働き方が徐々に浸透しつつあり、そしてそれに伴いデータセンター運用業務に携わる人々の業務のかたちも変化を求められるようになってきました。

ところで、データセンターのインフラ運用管理業務とは、企業やコンシューマーに対し様々なITサービスを提供するデータセンター内のICT基盤やそれを更に支える設備基盤を常に最適な状態に維持する業務のことです。システムが正常に作動するように監視を行ったり、機能追加や規模拡大、機器の更改などに伴う変更業務が日々行われています。
このような業務はデータセンターという仕組みが生まれる以前から当然行われてきました。1995年頃はまだ多くの企業は自社内にサーバールームを設け、そこでサーバーを管理していました。しかし当時は業務のIT化も始まったばかりで、サーバールームの規模も小さなものでした。IT資産管理ツールも出始めてはいましたが、まだエクセルで作成された台帳で十分管理できた時代でした。

その当時IT管理者をしていた頃を思い出すと、おそらく管理項目も、IT資産管理とラック実装図管理程度くらいで十分で、配線管理もラベルを見れば十分な程度、設備側の温度監視も部屋に温度計を付ける程度のものだったと記憶しています。今日最も重要視されるキャパシティ管理などという考えすら思いつかない時代でした。

しかし時は四半世紀流れ、今やシステムの複雑化や大規模化は進み、ITインフラ環境も様変わりしました。しかし未だにエクセル管理台帳で運用を行われている企業も存在します。

「それで良い」と自信持って断言される方はさすがにいらっしゃらないかと思いますが、それでも様々な理由により長年行ってきたデータセンターのインフラ運用管理業務を変えることが出来ていない企業も多いようです。

働き方の変化への対応

今後のデータセンターインフラ運用管理で、もうひとつ考えなければならないのは、「働き方の変化への対応」です。例えば今、あなたが設備監視を専用端末でしか見れないツールを使い、資産管理をエクセル台帳を使っていたとします。
果たしてこれらはリモートワークにしっかり対応するでしょうか?

ちょっとした確認をするのに、いちいち専用端末がある場所まで出向かなければならなかったり、可視性が低い台帳とにらめっこする事で、運用・保守にかかる人的コストを削減できるでしょうか?

これからの時代は、複雑化したデータセンターインフラの最新状態を、いつでもどこでも、すぐに確認できるような運用に変えていかないと、いずれどこかで運用破綻してしまうかもしれません。

破綻しないまでも、確実にスピード感のある競合他社にスピードの面で負けてしまうでしょう。

最新のDCIMツールで運用の近代化を図る

しかし心配する事はありません。最先端のDCIMツールはこのような課題を一気に解決してくれる機能性を持ちます。複雑に絡み合ったデータセンターインフラのあらゆる管理項目・データをひとつのプラットフォーム上で管理し、そしてそのデータの利活用も促してくれます。また、ユーザーインターフェースはHTTP/HTTPSのウェブUIで提供されるので、場所や時間、デバイスにとらわれず、ウェブブラウザさえあれば、いつでもどこでもあなたが知りたい情報にすぐにアクセスできるようになります。

「既存台帳からのマイグレーションが大変」という声もよく聞きます。ツール側はデータさえ揃ってさえいればCSVインポートでのマイグレーション機能で準備しています。弊社は実際に現地の実態調査からマイグレーションを成功させてきた実績もあります。

レガシーなインフラ運用手法による悩みをお抱えで、今後の運用改善を検討されたいと少しでもお考えの方は是非弊社までお気軽にご相談ください


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