データセンター内のポート容量管理と配線管理

K-Iwasaki

近年データセンターの複雑化や高密度化はますます進んできています。

そこで、データセンター設備の運用管理者は、電源使用量をモニタリングするツールや資産管理台帳などを使い、現在のリソース利用状況を把握する事で、リスクを抑えつつも効率の良い運用を目指しています。

今回はその「資産管理」にフォーカスして考えてみます。

資産管理では、例えば以下のような項目が管理されます。
・設備や機器そのものの情報(例:メーカー、型番、スペックなど)
・各設備や機器個体の情報(例:シリアル番号、MAC/IPアドレスなど)
・各設備や機器に対するユーザー固有情報(例:ホスト名、管理責任者、リース期限など)
・設置場所情報(例:エリア、ラック、搭載U位置など)
・付帯情報(例:OS、提供サービスなど)

そしてもう一つ重要なのが、「ポート情報」と「配線情報」、そして利用状況に応じた「ポート容量管理」です。

ポート容量とケーブリング(配線経路)の追跡および管理は非常に複雑です。IT機器それぞれは、数多くの様々な種類のデータポートや電源ポートを持ち、それらの物理ポートを簡単かつ正確にインベントリして追跡する必要があります。

なぜポート容量と配線配線を追跡することがそれほど重要なのでしょうか?
例えば、新しい機器を追加する際、1台のIT機器が求める物理データセンターインフラ要件を考慮すればそれは明らかです。その1台の機器は、設置スペースや電力を必要とするだけでなく、多数の電源ポートとネットワークポート、そしてそれらが適合する要件(ポート・インターフェース形状、通信規格・スピード、電源要件など)を求めてきます。

ここで、100ラックあるデータセンターのサーバールームを例にして、単純に考えてみましょう。
そこにはおよそ3,000台のサーバーが収容されているとします。そうすると例えば、そこにはおよそ6,000の電源ポートと6,000本の電源コード、7,200のラックPDU電源ポート、10,000のラック内パッチパネルポート、10,000の対向パッチパネルポート、10,000のイーサネットポート、そして20,000本のパッチコードが存在する事になります。
そしてそれらはランダムに接続され、そして日々追加や変更が行われています。

これら全てを効果的に管理するために、すべてのポートやケーブルを考慮に入れると、実際にはポート・配線管理だけでも70,000を超える個々の項目を管理する必要があります。

このように非常に大量で複雑な情報を管理したい場合、資産管理台帳ではどうしても限界が生まれてきます。
結果的に、ある時には現場に出向き、直接ケーブルラベルによる目視確認やケーブルを手繰っての確認も余儀なくされるケースも出てきます。
(最近の機器の高いポート密度の中、確認作業も非常に困難ですよね…?)

しかし幸い、最新のDCIMソリューションを利用すると、他の手法ではほとんど困難であったこれらの管理課題を簡単に解決することができるのです。

 


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