エッジインフラ管理における5つのポイント

K-Iwasaki

近年クラウドサービスが主流になり、ストリーミングデータが肥大化するにつれ、レイテンシを抑えた快適なサービス提供を実現するため、今後ますますエッジデータセンターが増加していくでしょう。

エッジデータセンターでは、リモートサイト管理の複雑さ、オンサイト要員の問題、サイトインフラストラクチャの監視および機器のセキュリティ、そして機器メンテナンスの追跡などの様々な課題が生まれます。

ここでは、業界最高のエッジデータセンターの専門家によるアドバイスをもとに、適切なリモート管理ツールを使用して、エッジサイトの可用性とアップタイム(稼働時間)を維持しつつ、コスト削減を実現するためのポイントを紹介します。

1.電力と環境の傾向の監視

多くの機器はカスタムビルドされています。メーカースペック値はあくまでも参考であり、計画と現実は一致しません。よって、サイトでの継続的な実効値を計測するのは基本となります。
エッジサイトのすべての電力および環境データを収集し、そしてそのデータを長期間保持し、使いやすく柔軟なグラフ作成機能を使い、実用的な情報に変換できるツールが必要となります。そして時間の経過とともに変化する有効電力を追跡します。

2.電力負荷の監視

エッジ拠点に機器を配備するのはコストがかかるため、スペースにできるだけ多くの機器を詰め込む必要があります。したがい、電力負荷を監視することが必須となりますが、これは電力消費の全体的な傾向を理解するだけでなく、追加導入する各コンピューティングデバイスに割り当てる必要のある正確な負荷を知るためにも重要です。

3.エッジサイト全体の状態監視

エッジデータセンターはミッションクリティカルであり、サービスを継続的に提供できるよう、サイトのアップタイム(稼働状況)を監視する必要があります。
しかし、インフラに配備された複数の監視センサーからの多岐にわたるデータを全体的に取り纏め、直感的に俯瞰できるビューや、その詳細なラックレベルのメトリックをドリルダウンし閲覧できる機能が必要です。このようなダッシュボードでは、直感的にわかりやすい赤/緑/黄の色分け分類表示により、重大イベント、ホットスポット、あるいは最近追加された機器数など、障害に繋がる可能性のある潜在的なインシデントや容量に対するサイトのステータスを確認できることが重要です。

4.電力と冷却能力の監視

電力容量または冷却容量を増やすにはリードタイムがかかることが多いため、現在の空き容量がどれくらいか、不足するまでのフォーキャストを正確に知る必要があります。サイトごとの容量を表示するダッシュボードウィジェットを備えたDCIMソリューションを活用すると、容易に正確な現在の利用状況を把握できます。ユーザ独自に設定したしきい値により変化する赤/黄/緑のゲージで、追加の容量が必要か、どこかで容量不足が発生していないかを容易に確認します。

5.あらゆるサイトのあらゆる資産の追跡

すべてのサイトのすべての機器の正確なインベントリを維持するには、データを複数に散在せず、単一のDCIMプラットフォームにまとめ、ラック配置、インフラ設備やIT機器(モジュールも含む)の資産情報や設置個所、そして複雑なデータ及び電源ケーブルの配線状況を管理し、容易かつ瞬時に表示できることが求められます。
そしてバーチャルリアリティな3Dビューにより、オンサイト訪問せずとも直感的にエッジサイトの資産状況を把握できます。
データセンターのインフラアセット管理に特化したDCIMツールはその目的に最適化された視認性や表示連携性により、インフラ運用者のストレスと無駄な稼働時間から開放します。

まとめ

エッジインフラストラクチャの管理は、オンサイト要員が不足し、そこで今何が起こっているのかを把握できなくなる可能性があり、それが潜在的な課題と言えます。DCIMソフトウェアを使用すると、エッジインフラストラクチャの管理を簡素化し、稼働時間、効率性、生産性を向上させることができます。
DCIMソフトウェアの初心者でも、すでにベテランユーザーであったとしても、これらのベストプラクティスとヒントは、エッジサイト管理の課題を克服するのに役立ちます。この知識をDCIMソフトウェアと組み合わせると、よりスマートかつ効果的なエッジインフラストラクチャ管理が促進されます。

参照ソース


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